Filed under: 試乗記, ラグジュアリー, ニューモデル, アメリカ, ハーレーダビッドソン

ハーレーには、「CVO」という、特別なモデルがラインナップされている。CVO(カスタム・ビークル・オペレーションズ=Custom Vechicle Operations)とは、純正カスタムパーツとアクセサリーを予め組み込んだファクトリーカスタム。専用の特設ラインにて選ばれた熟練工により生産され、ペイントもまた手間と時間がかけられた凝ったものとなっている。

そのCVOにブレイクアウトの特別仕様が登場した。スピードスクリーンと呼ばれるビキニカウルやチンスポイラー、ドラッグバーをセットし、ショートカットされた前後フェンダーやモーターサイクル業界では初採用となるSmoke Satin Chrome(スモークサテンクローム)のハンドルやエンジンカバーなどを装着。


最先端のフィニッシュとテクスチャを用いたダークなエクステリアで、通常ラインナップのブレイクアウトとはまた毛色の違う"PRO STREET"と呼ぶに相応しいホットな走りを予感させる1台だ。


ハーレーでは1957年まで採用されていた、リアショックを持たないリジッドフレーム。その美しいフレームワークを再現しようとショックアブソーバをミッションケース下に隠すように配置したソフテイルフレームは、テールエンドの三角スイングアームが特徴的だが、そこに110キュービックインチ=1801ccというとてつもない排気量を持つ空冷Vツインをリジッドマウントで搭載している。

そのダッシュ力は凄まじい。スロットルをワイドオープンすれば、交通の流れを置き去りにできる余りあるパワーが体感でき、この加速だけでも虜となってしまう。


キノコのようにエンジンから生えているかのようなヘビーブリーザー・エアクリーナーが1.8リッターエンジンに必要なフレッシュエアを供給し、2本のブラックサイレンサーが重低音の効いたサウンドを吐き出す。そして上下動するプッシュロッドを想像できる歓びは、現代のオートバイではもうハーレーダビッドソンくらいでしか味わえない。
Continue reading 【試乗記】身震いするほどの強烈な加速!「ハーレーダビッドソン CVOプロストリート ブレイクアウト」:青木タカオ
【試乗記】身震いするほどの強烈な加速!「ハーレーダビッドソン CVOプロストリート ブレイクアウト」:青木タカオ originally appeared on Autoblog Japan on Fri, 29 Jul 2016 04:00:00 EST. Please see our terms for use of feeds.
Permalink | Email this | Comments