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ハーレーダビッドソンの2016年モデルが明らかになった。注目はまず、ソフテイルファミリーに「ツインカム103B」エンジン(1689cc)が搭載されたことだ。これまでの「ツインカム96B」(1584cc)より、7キュービックインチ(105cc)ほど排気量が上乗せされ、モアパワーを獲得。北米および欧州仕様などではすでに103化されていただけに、日本のファンにとっては待望のグレードアップとなった。


日本に上陸したばかりの『FXSB ブレイクアウト』に早速乗ったが、低中速のトルクがより太くなり、力強さを増している。105cc増しの恩恵はスピードレンジが上がったところでも感じ、高速道路での追い越しではシフトダウンせず、トップギヤのままでもアクセルを捻るだけでしっかり加速してくれる。ハイウェイクルージングがますます得意になった印象だ。

エアクリーナーユニットも、プロジェクトラッシュモアで新型となった103用へと進化し、より効率の良いエアインテークが可能となった。ツーリングファミリーより車体が軽いソフテイルなだけに、街乗りもキビキビ走るようになっている。


さらに『FLSTC ヘリテイジソフテイルクラシック』と『FLSTN ソフテイルデラックス』には、電子制御オートクルーズが与えられ、装備面がより充実した。ロングライドをより快適にしたと言っていいだろう。


ニューモデルもある。ソフテイルスリムとファットボーイローの上級仕様となる「Sシリーズ」だ。まず、『FLSS ソフテイルスリムS』から説明しよう。

特筆すべきはさらなるパワーアップを果たした「スクリーミンイーグル ツインカム110B」エンジンの搭載。ハーレーダビッドソンのレース部門が開発したエンジンチューンナップパーツが組み込まれ、排気量も1801ccまで引き上げられた。これまでなら受注生産車「CVO」にしか採用されてこなかった最強パワーユニットが、惜しげもなく搭載される。


スタイリングも惚れ惚れする。ホワイトスターをあしらったタンクグラフィックは、かつての軍用ハーレー「WLA」のイメージを踏襲しており、50年代のボバーカスタムからインスピレーションを受けたソフテイルスリムのシルエットにピッタリはまっている。スタンダードよりブラックパーツを多用し、スタイリングを引き締めた。

そして、もう1台の"SPECIAL"が『FLSTFB ファットボーイローS』だ。FLSS同様にエンジンはツインカム110B(1689cc)を搭載。ファットボーイはデビューから四半世紀以上が経つロングセラーモデルだが、ついに最強のステージに登り詰めたといった感がある。専用のパワーフィルターをセットし、見るからに頼もしい。スタンダードよりブラックパーツを多用し、究極のダークカスタムとした。


Sシリーズ両車には、油圧クラッチと電子制御オートクルーズコントロールという1ランク上の装備が与えられたのも見逃せない。デリバリーは2015年11月から。上陸が待ち遠しい。
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【試乗記】ハーレーダビッドソン「FXSB ブレイクアウト」「XL1200X フォーティエイト」明かされた2016年モデル全貌:青木タカオ originally appeared on Autoblog Japan on Sat, 26 Sep 2015 05:00:00 EST. Please see our terms for use of feeds.
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